つらい胃腸風邪の症状、また予防と対策も
ロタウイルス(Rotavirus)とは、レオウイルス科の一種のウイルスで1973年に見つかった。2 層のタンパク質の殻に覆われた double-strand RNA のウイルス。 一般に乳児下痢症・嘔吐下痢症の原因としても知られている。アメリカ合衆国では年間50 万人以上が主に下痢症状で受診し、特に小児は重篤な下痢を起こし易く、罹患患者の10 %は入院となる。地域差があると考えられるが世界で毎年約70 万人程度が亡くなっていると考えられている。
感染経路は全て経口。
潜伏期24~72時間(1~3日)、下痢症状は3~9 日継続し乳児のウイルス性下痢症・感染性胃腸炎の原因ウイルスとして重要。中枢神経にも影響し合併症として、痙攣、脳炎、髄膜炎、脳症、ライ症候群、ギランバレー症候群、出血性ショック脳症症候群をおこすこともある。 冬季に流行し、白色の水様下痢を生じる。しばしば「米のとぎ汁のよう」と表現される。激しい下痢のため脱水に陥りやすく、経口補水や輸液により水分の補給を行う。 糞口感染を起こすことも多く、感染予防には手洗いが重要である。 医療従事者は、患者の嘔吐物や糞便を処理するときのみでなく、患者の処置や診察時に標準予防策および接触感染予防策を講じて、他の患者に接する前および他のエリアに移動する前には必ず手袋やガウンを外し、手洗いを行うようにしなければならない。(universal precaution) 特異的な治療法はなく、対症療法が行われる。下痢止め薬は症状の回復を遅らせるため使用しない。